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スポーツ栄養基礎知識



たんぱく質— 食物に含まれるたんぱく質

私たちのカラダの20%はたんぱく質で構成されています。たんぱく質のバランスは絶えず変動し生合成を繰り返しているため、常に安定したたんぱく質の供給が求められます。特にアスリートの体内ではこうした働きが一段と活発になります。トレーニングを行うと異化作用によって筋肉量が減少します。これを再構築し増強するのが、再生プロセスです(同化作用)。そしてこのプロセスにおいて不可欠な栄養素がアミノ酸です。

たんぱく質はアミノ酸から成っています。つまりアミノ酸はたんぱく質の材料です。アミノ酸には全部で20の種類があり、さまざまな形で互いに結合して機能します。このうち下記の8種類のアミノ酸は、人間の体内で作り出すことができないため、食物とともに摂取しなければなりません。

【8種類のアミノ酸】 バリン*、ロイシン*、イソロイシン*、スレオニン*、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン

* パワーバー全製品にはこれらのアミノ酸が含まれています。特にバリン、ロイシン、イソロイシンは、たんぱく質からエネルギーを補給する必要が生じた場合に、筋肉内で燃焼してエネルギーに変えることができるので、アスリートにとっては重要な成分です。


たんぱく質の生物価

生物価とは、食事を通じて体内に取り込まれたアミノ酸からどれだけの体内たんぱく質が合成されるかを表した数値で、たんぱく質の品質を示す指標として用いられます。カラダは食事を通じて摂れる量の必須アミノ酸しか持たないため、生物価の分析に際しては必須アミノ酸が制限因子となり、その構成が決定要素となります。

利用効率を高めるたんぱく質の組み合わせ

動物性たんぱく質は、植物性たんぱく質に比べ高い生物価を持っています。これはそれぞれに含まれる必須アミノ酸の量の差によるものです。しかし、こうした組成の違いにも意味があるのです。というのも動物性食品と植物性食品から摂取された必須アミノ酸は、互いに補完し合い、一段と高いレベルの生物価をもたらすことができるからです。両者の理想的な組み合わせは、次の通りです。

図

たんぱく質は何に使われるのか? 体重1kgあたりに必要なたんぱく質量 高品質・低脂肪たんぱく質源

たんぱく質は次のような体のパーツの最も重要な構成成分です。

  • 筋肉
  • ホルモン
  • 免疫物質
  • 酸素
  • 基本必要量(成人)
    0.8〜1.0g/kg
  • 耐久競技選手
    1.1〜1.4g/kg
  • 高負荷競技選手
    1.6〜2.0g/kg
  • 低脂肪乳製品
  • 低脂肪チーズ(乾燥質量で脂肪分30%以下のもの)
  • 魚類(タラなど)
  • 鶏肉
  • 豆類
  • パワーバープロテインプラスなどのプロテインバー

アスリートがより多くのたんぱく質を必要とする理由


  • 持続的な運動により筋肉に負荷をかける → 筋肉のたんぱく質が減少
  • 持続的運動で、特に炭水化物の摂取が足りない場合には、エネルギーの5〜15%がたんぱく質から合成される → 特に長時間にわたる運動では、ホルモン調整によってアミノ酸が消費される。
  • ボディビルディングなどで筋肉を増強するには高品質なたんぱく質の摂取が必要

アスリートにとってたんぱく質はより多く必要です。
しかし無制限に摂れば良いというものではありません!

大量のたんぱく質食品を食べたり、いつもより多くのたんぱく質を消費したりするときは、腎臓への負担を軽くするために、より多くの水分を摂りましょう。

たんぱく質の異化作用が働くときには(エネルギー生成の場合を含む)、尿素が作り出されます。これは体に有害なものなので腎臓を通って尿と共に体外へ排出されなければなりません。

減量をする場合でも、体内たんぱく質の異化を防ぐために、高品質なたんぱく質を確実に摂取しなければなりません。



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