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【アスリートレポート】塩野絵美選手
第27回 全日本トライアスロン宮古島大会 レースレポート


日時 2011年4月24日(日)
場所 沖縄県宮古島市
天気 晴れ
距離 S 3km B 155km R 42.195km
結果 8時間39分19秒(女子総合優勝) バイクラップ、ランラップ獲得
リザルト
優勝 塩野絵美 (東京都) 8:39:19 S 48:30 B 4:25:49 R 3:25:00
2位 松丸浩巳 (茨城県) 8:46:45 S 48:37 B 4:25:50 R 3:32:18
3位 武友麻衣 (福岡県) 9:33:21 S 46:56 B 5:11:05 R 3:35:20

 レース当日は風もなく、波もない最高のコンディション。7時一斉スタートのスイムはスタートしてから第一ブイの600mまでは今年もバトルに巻き込まれましたが徐々に人もばらけ出し、いつものように流れに乗ることができました。いつもは長く感じる距離も、今年はあっという間に泳ぎ終えることができました。余分な体力も使わずに泳げたし、これも冬の間にフォームや基礎を見直した成果だと思います。女子トップの選手と6分差でバイクへ。

 バイクも出だしから快調でした。いつも通り、「行けるところまで行くスタイル」で前を追っていき、30km付近で女子トップになりました。

 例年に比べると風が弱く、向かい風区間になるアップダウンコースも風によるダメージがありませんでした。70km付近の東平安名崎を過ぎてからのアップダウンも快調にクリアし、逆にその辺りから調子が上がってきました。100km過ぎてからの2周目はペースを上げて後ろに付いて来ている選手達を何度も引き離そうと試みましたが、引き離してもまた追いつかれるの繰り返しで、なかなか上手くはいきませんでした。同じ位置に女子2位の松丸選手がいたので、これはラン勝負になると覚悟を決めました。最後もう一度ペースを上げて、松丸選手に30m先行し、ランへ移りました。

 ランスタートしてすぐに松丸選手も後を追ってきました。息使いが聞こえてきたので接近されているのは分かりましたが、「自分の走りをすれば絶対に勝てる」と逆に冷静でした。後ろは振り返らず、とにかく自分の走りだけに集中していきました。徐々に松丸選手との差は広がっていき、21kmの折り返し地点では2分以上の差が付いていました。差が広がっているのは分かっていたけれど、勝負は最後の最後まで分からないのでとにかく気持ちを全面に出して、前へプッシュしていきました。勝利を確信したのは競技場に入ってきてから。5年振りに優勝することができました。 最高に嬉しかったです。 
 
 前々回、前回優勝のタマラ・コズリナ選手(ウクライナ)が今回出場しないことで、優勝の大本命と言われてきました。4年連続の2位という結果にも自信が奪われ、正直現地入りしてからも「自分はやれるのか」という不安がつきまとっていました。最終的に吹っ切れたのは応援してくれている皆さんの励ましのおかげです。レースを走るのは1人だけど、決して1人ではない。日頃支えてくれている仲間、応援してくれるファンの皆さん、スポンサーの強力なバックアップがあったからこそです。

 この優勝を弾みにして、来月から転戦するアイアンマンシリーズ(5/29 アイアンマン中国、7/3 アイアンマン韓国)でも優勝を狙います。

5月1日  塩野絵美

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