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【アスリートレポート】篠崎友選手
全日本トライアスロン宮古島大会

競技種目 トライアスロン
レース名 全日本トライアスロン宮古島大会
日付 2012月4月15日
場所 沖縄県宮古島市
結果 リタイア


 練習も順調に積んで、前の週に風邪は引いたものの鼻水体力はほとんど回復しての現地入りができていた。気持ちも今回は例年のようなランへの不安も無くあとはレースで結果を残すのみという気持ちでいた。
 レース前日も食事内容も気をつけ睡眠時間6時間半を取れる時間に就寝した。
 レース当日、起床時から胃の調子が悪く食欲が無い。しかし食べないわけにはいかないので赤飯を1パックと白米を一杯食べて会場入りをする。
 レーススタート前には体調も良くなりレースへの集中力も高まっていた。

スイムスタート

 スタートはバトルに巻き込まれないようスピードを上げ順調に泳ぎ始める。800mあたりで集団から落ちて単独になってしまったが、後ろから追いついてきた選手の顔ぶれを見てそれほど悪い位置ではない事がわかった。マイペースでフォームを最後まで冷静に保ちスイムアップ。タイムは全体的にタイムが落ちる潮の流れのなか去年とほぼ同じタイムでスイムアップをする事ができた。

バイクスタート

 スタートはいつも38〜40km/hくらいで走り出す。トランジッションで心拍数が上がっているので40km/h以上にならないようにイーブンペースで前を追う、200mほど前にスキンズを着た選手が走っているのが見えたが同じくらいの速度で走っているようで差は変わらないまま他の選手をパスしていくバイク25kmあたりの池間大橋手前でスキンズの選手に追いつく、益田選手だった。池間大橋の手前で更に先に松丸選手、長谷川選手を発見、去年のお台場日本選手権ではこのメンバーで協力し合ってバイクでだいぶ順位を上げた。
 池間島のアップダウンも大して息を上げる事も無くクリアしていた。補給をして直後のダンシングで謎の嘔吐、液体しか出なかった。補給のタイミングが悪かったからだろうとしか思わなかった。最後の上りに差し掛かった所で左内転筋が痙攣。突然の事で正直な所、意味がわからなかった。というのもスイムアップから水分補給もしていたし痙攣予防の為にわざわざファーストボトルの中身はOS-1にしていた。痙攣はしているものの補給をしながら脚を止めずに回復の為ペースを落とす。こんなにも前半に痙攣をしたのは初めてだった。こんなにも筋肉の調子が良く軽く動いている中、攣った箇所の筋肉だけが千切れかけたゴムのように硬くなり痛みを出していた。
 ペースを上げる事も出来ずに距離だけが減っていく、先頭とのタイムが開いていたがペースを上げられないもどかしさ。計画通りの距離で補給を取るが脚の状況は良くならなかった。
 70km地点でハムストリングス痙攣、大腿四頭筋痙攣。もうボロボロだった。ペースは更に落ちて一つ一つの坂で痙攣しないように上る事しかできなかった。
 バイク80km地点のあたりでは体に力が入らなくなりペダルをしばしば止めるような状態にまでなってしまった。
 上野村を越えた85km地点でバイクをおりてリタイア。嘔吐したらバイク中の補給を全てもどしてしまった。何も消化できていなかった。

 リタイア後は大会本部に搬送後、救急車で病院へ運ばれた。熱中症という診断ではあったがもともとは朝からの胃の不調、消化不良が原因でのエネルギー欠乏だと思う。気温も上がりきる前の嘔吐、痙攣は明らかに事前の体調のものだと思う。

 長い時間をかけて準備をし、自信をもって宮古島にきて、万全と思いのぞんだレース。たくさんの応援者、後援者から期待をされ、それに対して結果を出すチャンスをものに出来なかった事、自分自身の目標がたったバイク30kmから崩れていってしまった事、勝つという事の難しさを痛感するレースでした。
 
 レースへの自信はレースで返します

篠崎 友

使用提供品
ウェットスーツ:ブルーセブンティ
ボトルゲージ:PROFILE エアロボトル
サングラス:BBB セレクト
ヘルメット:キャットライク/エアロ
バイクシューズ:DMT/ラディアル
サプリメント:パワーバー/パワージェル/アスタビータ/スポルト/アスタビータ/AX


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