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【アスリートレポート】篠崎友選手
IRONMAN FRANKFURT

競技種目 トライアスロン
レース名 IRONMAN FRANKFURT
日付 2012月7月8日
場所 ドイツ フランクフルト
結果 プロ30位 9時間55分10秒

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 今回のレースは3年ぶりのアイアンマンという事で自分の記録への挑戦、そしてヨーロッパチャンピオンシップというハイレベルなレースを自分の目で見て学ぶ事でした。
 レース2日前、人生初のドーピングコントロールを受け少し緊張しましたが、プロブリーフィングでは周りの選手もあまり緊張感はなく、自分も緊張無くレースを迎える事が出来ました。
 レース当日、他のアイアンマンでは暗闇の中準備をしてスイムスタートの直前に日の出となる事が良くあります。しかしこのレースでは5時半にはすでに周りは明るく、これもまた緊張感が他のロングディスタンスのレースに比べ少なかった要因だと思います。
 今回から長崎五島の大会から新しく使い始めたメイストームオーダーウェットでアップを軽くして他エイジの15分前、6時45分にプロと350人のエイジがスタートします。
 静かな湖を不規則に2周回するコース、自分のタイムへの挑戦という気持ちがだいぶ心を安定させてくれたように思います。

スイム 52分40秒

 バイクはスタートして15kmほど日本の高速道路のような平坦な道をフランクフルトに向って進みます。43km/hで走っていても抜かれて行きます。風は若干の追い風だったのだと思います。
 フランクフルトの町を貫通して約80kmの周回コースへ。周回コースは畑や酪農地帯を走りながら小さな町を回って行くようなコースで町にはレンガ造りの家や石畳の坂、そして町の人の応援があります。
 周回コースに入ってしばらくすると大粒の雨と風邪が吹き始めました。今まで雨や気温の低いレースは得意でしたがここまで脚が動かなくなるものかというほどの雨でした。たくさんの雨とたくさんの応援の中でのバイク、周回後半は向い風となりスピードは20km前半まで落ちる事もありました。1周回を終えフランクフルトの町を回りまた郊外へと進みます。
 2周回目に入り雨も上がり脚の動きも良くなりました。疲労は大きかったですが体力的にというよりは寒い中無理に脚を動かした事での筋疲労でした。ランに入れば使う筋肉もずれてくるので大丈夫と考え向かい風も積極的に進みました。最後のハートブレイクヒルという坂では雨も上がり両サイドにヨーロッパでの自転車レースで見る柵の無い観客のトンネルが出来ます。長い上りを声援に押されながら登るのは本当に気持ちのいい瞬間でした。そこからフランクフルトへラストへなだらかに下っていくのですが少しずつ天気が回復していきフランクフルトのトランジッションでは空は快晴になっていました。雨風のバイクから快晴のランへ。

バイク 5時間05分26秒

 ランスタートはかなりの脚の重みを感じましたが、長崎五島よりは軽く走り始める事が出来ました。しかし5分ペースくらい、バイクで抜かした選手にも5kmほどで抜かれ始めました。晴れてはいましたが空気は乾燥していて気温もそこまで高くは無かったと思います。前半のエイドステーションではラン後半に備えてリンゴ、オレンジを食べて進みました。エイドステーションも1.5km毎にあり枯渇する事はありませんでした。脚もほぐれて少しペースが上げる事が出来ましたが頭が朦朧としてきて熱中症のような雰囲気、宮古島で一度熱中症になっているので体が反応するピークが下がってしまっているのだと思います。エイドステーションでスポンジをウェアに入れ、氷を握りながら走りました。
 最後はフランクフルトの中心で大勢の観客の前でフィニッシュとなりました。

ラン 3時間52分44秒

 ヨーロッパで一番人気があり、一番レベルの高いと言われるアイアンマンドイツ、ヨーロッパチャンピオンシップは圧倒的な力の差を目で見ることが出来ました。これからまたその差を埋める練習をしていきます。まだまだその差は大きいですが自分を信じて頑張っていきます。

篠崎 友

使用提供品
ホイール:XENTIS TT1
ウェア:SUNNY FISHオリジナル
ウェットスーツ:メイストーム
シューズ:アシックス ターサー
サングラス:BBB セレクト
ヘルメット:キャットライク
バイクシューズ:DMT ラディアル
サプリメント:パワージェル トロピカルフレーバー12本/アスタビータ スポルト


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