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【アスリートレポート】片山梨絵選手
全日本MTB選手権

レース名 全日本MTB選手権
場所 長野県 富士見パノラマリゾート
日時 7月17日10時45分〜
結果
優勝

1. Rie KATAYAMA 1:21:59 110p
2. Yukari NAKAGOME 1:23:59 90p
3. Mitsumi YAZAWA 1:25:20 70p
4. Kanako TANIKAWA 1:26:00 60p
5. Ikumi TAJIKA 1:27:14 50p

 日本一を決める全日本選手権が今年もやってきた。2週間前はカナダにおり、ワールドカップを走っていた。6月は常にどこかに不調か痛みを抱えていたけどなんとかレースを走りきり、誤魔化しながら大きなブランクをあけることなくこの疲労を抜いてしまいたいと考えていた。しかし、このカナダのワールドカップではこれまでに経験したことのないようなふがいない走りをしてしまった。これはもう自分の努力でどうなる問題でもない病的なものを感じたので翌週アメリカのワールドカップをキャンセルして帰国した。骨折をしたときはレースをキャンセルしたことがあるけど、それ以外では国内外含めてレースキャンセルは初めてかもしれない。診断結果はいわゆるオーバートレーニングのようなもので、でもまだ入り口程度なので2カ月ぐらいで復帰できるとドクターに励ましてもらった。本当は何も考えずに休みたかったけど、全日本選手権には出場したい。カナダのような走りなら連覇がストップするのは分かっていた。長く競技をしていればいろんな経験をするのも当たり前で、どんな結果が出ても受け入れる覚悟で出場を決めた。

 帰国してしばらくはうまく自転車に乗れなかったけど、レースウィークには追い込めないまでも、普通に自転車に乗れるようになった。調整のために理解・協力してくれたSPECILAIZEDや根気強く支えてくれた周りの人たちに感謝したい。

 今年も富士見は暑かった。数日前からレース時間に試走をして暑さを体になじませ、その後はしっかり冷やして回復させることを繰り返して順応していたので、さほど暑さが苦痛じゃなかった。快適なブースを作ってくれたチームの配慮も大きかったと思う。さらにWAVE-ONEのレジェフィット半そでジャージの通気性がかなり良いこと、スタート前にスポーツバルムのフレッシングフルイドをヘルメット、ジャージ、グローブにしみ込ませていたこともかなり効果的だった。

 落ち着いた気持ちで、スタートを切った。マイペースで最初の坂を登り、頂上では先頭でシングルトラックに入れるように周りと自分の体を見ながら走った。最初の下りをこなすと後ろはかなり離れている。転倒があったらしく、シングルには1番で入る努力をしたのが正解だったようだ。ケイデンスを上げてペースを保つように走っていった。昔はずっとそうだった。ただ、海外に出るとそれでは通用しないので、もっとトルクをかけ、一瞬たりとも気を抜かないギアチョイスを練習してきた。今日は出来なかったけど、また調子を取り戻したらそんな走りを、海外に行かなければ経験できなかったスピード域をみんなに見てもらいたいと思う。とにかく、今日、私が見せられるのは勝つこと。ギリギリの体で出来るのは集中を切らさないことだけ。「これでいい」と自分を励ましながら走っていた。

 8回目の全日本選手権優勝。長い間、沢山の応援とサポートありがとうございました。世界選手権での復帰を目指して、少しずつ走りだします。

片山梨絵


バイク:SPECIALIZED S-Works Era 
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS F:LK R:RENEGADE 
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works Prevail
アイウエア:OGK Kabuto REALIS
データ:POLAR RS800CX BIKE
ペダル:TIME ATAC TITAN CARBON
ウエア:WAVE-ONE
マッサージオイル:Sports Balm イエロー4
ニュートリション:パワージェル、ジェルブラスト
テーピング:New-HALE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船・伊藤超短波 
サプリメント・トレーニング:ゴールドジム
メカニックサポート:轍屋自転車店



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