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レポート

【アスリートレポート】池田祐樹選手
Telluride100

レース Telluride100
開催日時 2014年7月20日午前6時00分
結果 優勝
時間 7時間53分20秒
レース距離 100マイル(160キロ)
獲得標高 約5000メートル
場所 アメリカ・コロラド州・テルユーライド
コースコンディション 曇り/晴れ
大会Webサイト http://telluride100.com/

UCIクラス1レース開催など数々の著名なレースを運営してきたTobin氏が満を持して開催した今大会。
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テルユーライドはアメリカの中でも有数の美しい山岳リゾート地として知られている。荘厳な山々に囲まれた町はおとぎの国に来たかのような気持ちにさせてくれる。なぜTobin氏がこの地にこだわり、レースを開催したいかがすぐにわかった。着いたときからこの町が私も好きになった。

レース前日に最初の登りを試走。正直な感想として、「ここまで過酷な峠は今まで経験したことがない」。この試走経験を基にフロントチェーンリングを34tから最小の28tに変更。2番目、3番目の峠も同じくらいに急勾配との情報だ。

レース当日、3時50分起床。いつものバゲットを多めに、フルーツ、アーモンドミルクでエネルギーをばっちり補給。スタートにはレジェンド的存在のトラビス・ブラウン選手やレッドヴィル100でも上位に入るメンバーが並ぶ。

6時。いよいよ160キロの半日以上かかるだろう戦いの火ぶたが切って落とされた。

ニュートラルスタートから皆が様子を見てなかなかペースが上がらない。痺れを切らし、ノルウェイの選手と2人で飛び出し、一気にペースを上げた。160キロのレースでこの行為は多少冒険だ。しかし、先週末のブレック100でのソロ優勝者ジョッシュ選手の最初から全力で行く走りを間近で見たことが私の意識を変えた。

精神的なリミットを外し、一つ目の峠から逃げることを決めた。前へ出ようとする選手がいれば、すぐにかぶせて先頭の位置は「自分のものだ」ということをアピールした。

一つ目の峠、ブラックベアーパスは4000メートル近く、空気も薄く、頂上付近は乗車不可能なガレ場も多く点在する。しかし、その景色は言葉を失うほど美しい。しかし、ゆっくりと眺めている余裕は一切ない。

決心した通りに1位で峠を通過。まだレースの10分の1程度の距離。今日の自分は強い。それをアピールするためにもここでリードしたことは大切。

積み上げてきたことを惜しみなく出す。それがレースだ。

下りも良いフィーリングだ。そして、最初のフィードゾーンを大会予想タイムよりもかなり早いタイムで通過。清子からドリンク・ジェル・精神的な励みを受け取る。アメリカで初ドライブという不安の中、フィードゾーンを一人で回ってくれている清子。戦っているのは自分一人ではない。

このコースはとにかく登りが急。コース試走ができていないので登りが来るたびにそのきつさに驚かされた。基本、山をスイッチバックなしに直登する。

3時間、5時間、、、一人旅が続く。一人でも攻めるモチベーションと後ろからのプレッシャー、フィジカルな戦いに、さらにメンタルな葛藤が加わる。

途中、工事現場でコースサインが落ちたらしく、数分ロスト。焦るが、冷静に道を戻り、歩行者にサインを見なかったか尋ねたりしてようやくコースに戻った。崩れかける気持ちを奮い立たせる。

さらに、30マイルを残して内蔵の調子がおかしくなってきた。ジェルもスポーツドリンクも気持ちが悪くて胃が受け付けない状態だ。飲んでも食べてもすぐに戻してしまう。それでも無理やり口に流し込み続けた。朝は極寒だが、日中は灼熱の気候。この変化も影響しているのだろうか。

しかし、幸い調子が悪いのは胃のみ。足にはまだチカラが残っている。

そこで後方に気配を感じた。2位の選手が猛烈な追い上げを見せてきた。

気持ち悪さから知らぬ間にペースダウンしていたのだろうか。彼からは勢いを感じる。精神的に負けそうになるが、ここで足を緩めるということは勝負だけではなく、「自分に負ける」ということ。

残り数マイル。以前の自分だったら追いつかれていたかもしれない。しかし、今は違う。もう一段ギヤをかけて再び、リード広げて逃げている自分がいる。

8時間近く全力で駆け抜けたところでスピードを上げることができた。想像を絶する辛さだが、加速できたことは事実。死ぬほどきついのになぜかすごくワクワクしている!

そんな素晴らしい気持ちの中、一位でフィニッシュゲートをくぐることができた。ボランティアの方々、清子、Tobinさんが大きな拍手と共に暖かく迎えてくれたことは本当に嬉しかった。皆でこの喜びを分かち合い最高の気分だ!

人生初の100マイルレースでの優勝。第一回大会での優勝。そして、新たな領域の自分との出会い。

やはり、頂上に立つ感覚は格別。この気持ちを味わうためにレースをやっていると言っても過言じゃない。最高に気持ちいい!

今回の素晴らしい大会を実現してくれた人たち、私のパフォーマンスを支えてくれたすべての人たちに感謝です。

ありがとうございました!

次は1週間のインターバルを挟み、カナダの初開催ステージレース(6日間)「シングルトラック・シックス」に出場します。タイトなスケジュールですがこの良い流れを崩さす良い報告し続けていきたいと思います。


【レース機材】
バイク: Canyon LUX CF29
ドライブトレイン:SRAM XX1 (フロント28t)
フォーク: MAGURA TS8 29
ブレーキ: MAGURA MT8
ステム/シートポスト/ハンドルバー: RITCHEYSuper logic/TRAIL/WCSCarbon
ホイール: DT Swiss 29 Spline with Stan's tubelesskit
タイヤ: Continental Race King 2.2 Protection
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HX2
サイクルコンピューター:ジュールGPS(サイクルコンピューター)
シューズ: North Wave Extreme Tech Plus
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
サングラス: Limar
ヘルメット: Limar
ボトルケージ: Topeak Shuttle Cage CB
チェーンオイル:Finishline Ceramic Wet Lube
補給食:GU(ドリンク) 、パワーバージェル&VESPAプロ
リカバリー:C3fit コンプレッションソックス
テーピング: ニューハレ

【パーソナルスポンサー】
自転車コーキ屋
スポーツクラブ ルネサンス
パワーバー
CycleOps:パワータップ、ジュールGPS(サイクルコンピューター)
C3 フィット:コンプレッション
VESPA
NEW HALE: テーピング
HALO HEADBAND:ヘッドバンド
Fujimoto Farm 弥之助蓮根
なでしこ健康生活・生きている玄米
ヒロコンフーズ

【チームスポンサー】
Ergon/Topeak/Canyon/SRAM XX1/Magura/RitcheyBicycleComponents/ContinentalTires/DT Swiss/Primal Wear/Finish Line/Northwave Shoes/Jagwire/Crank Brother/Chamois Butt'r/Stan's No Tubes/EPIC Action Cam

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